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            | ■2006.3.20
              成人病健診って何? |  |   
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            | 特定の疾患を対象とする「検診」と異なり、生活習慣病を見つけることに主眼を置くのが「健診」です。 健診は労働安全衛生法では年1回(事業所健診)、老人保健法は40歳以上の住民を対象に(住民健診)、さらに健康保険法では健保組合に健診の努力義務を課しています。全国で4000万人以上が受けている大事業です。はたして有用なのか疑問は尽きませんが、巨大な健診ビジネス市場で禄を食む人がたくさんいるのは事実です。
 いわゆる健康診断ですから、「大きなお世話だ」と言う人もいますが、大多数は役所から機械的に送られてくる受診通知を見て、国民の義務と思い込むようです。
 住民の受診率によってお国から交付される予算に多寡があるため、市町村は受診率を上げようと懸命です。そこには厚生労働省・市町村・医師会のトライアングル構図があり、巧妙に仕組まれた建設業界の談合システムにも似た臭いを感じます。
 
 生活習慣病とはいうものの、「病」の根拠が実は曖昧なのです。
 住民はもちろん、多くのお医者サマも「正常値」の罠に洗脳されているようです。
 正常値以外は病気、イコール薬という図式に疑問を感じるのは私だけでしょうか。
 
 「病人」にされないためにも知恵をつけねばなりません。
 次回は生活習慣病の代表格、高コレステロール血症を例に考えてみましょう。
 
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